夏目家小偷綺談[全集]
時は明治36年、東京・千駄木での物語――。18歳の泥棒・ロク(西井幸人)は、第一高等學校教師の夏目金之助(桐穀健太)の家に盜みに入るが、新しい使用人と勘違いされ、留まることになる。金之助は近所では変人扱いされているが、日々慕って訪ねてくる友人や門下生もいた。 ある夕、門下生の寺田寅彥(西村元貴)が話した“身投げ”のひと言に気分を害し、中座する金之助。実はひと月前に教え子が入水自殺し、金之助はその責に苦しんでいたのだった。 生徒らの嫌がらせもあり、教職に嫌気がさした金之助はとうとう欠勤屆けをロクに持たせるが、そこでロクが字を読めないことを知る。金之助はロクに辭書を贈り、ロクは初めて字を學ぶ機會を得たのだった。 夜毎、辭書をめくるロクは字を覚え、本を読みたいと思うようになるが、夏目家にあるのは難しそうな本ばかり。そこで金之助はロクのために本を書くことに…..
火候不足,暫停營業!
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